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『感謝の心』を大切に、この3年間共に成長しましょう!(入学式式辞) 2017.03.08
 
花爛漫のなか、校門をくぐり抜け、期待と不安を胸に入学式に臨んだ508名の新入生の皆さん、入学おめでとう。また、この式典にご列席くださった多数のご来賓の方々、ならびに保護者の皆様方に、見守っていただき、新入生の新出発がなされることを心から感謝申し上げます。
 
さて、新入生の皆さんは本日より祐誠高等学校の生徒として、勉学に課外活動に青春の汗を流しながら、三年間の教育課程を過ごして行くわけですが、そのすべての面に亘って、心しておくべきことを示しておきたいと思います。私が敬愛する、ある詩人は次のように言っています。

「なぜ勉強するのか、それは智慧を習い究めて、最高の人格を開き、恩ある人々を、皆、幸福へ導いて行くことであると。」

では、恩ある人々を幸福へ導いて行く「
」と「智慧」と「」を持つための根本は何か。それは「感謝」です。「感謝」とは、人間性の真髄であると信じます。ともすれば、自己中心主義な風潮の社会にあって、この「感謝の心」は輝きを放って皆さんの人間性を高め、人生を大きく開いていくための糧となるでしょう。これから皆さんは、この広い世界の中で、多くの人々と巡り合い、ともに力を携えて生きていくことになります。その巡り合わせは、皆さんにとって必然であり、尊い出会いとなるはずです。
 
本日、皆さんが、この晴れの入学式に出席できているのも、保護者の皆さまを始め、多くの方々の支えと応援が有ってのことであります。また、これから始まる高校生活も、友人や先生方の温かい励ましやご指導、より多くの方々の支えと応援が、あることでしょう。学問であれ、クラブ活動であれ、更には社会生活であれ、皆さんの生活には多くの人々との関わりがあり、その全ての関係性は、その人の人間性に帰着します。その人間性の根本に据えるべきものこそが「感謝の心」であります。新入生諸君は今日、帰宅したら、まず保護者の方々や身の周りの方々に、高校生活をスタート出来たことへの感謝の言葉を伝えてもらいたいと思います。恥ずかしかったり、照れてしまったり、「今更そんなこと言わなくてもわかってくれているはず・・・」と思う人もいるかもしれません。しかし、その小さな一歩が大切なのです。
 
文芸評論家の佐古先生は次のように言っています。

人間を漢音ではジンカンと読みます。人間とは人と人の間と書くように本来の意味するところは、
“ Between man and man” という関係概念であって、人と人の間という意味です。人が人間になるということは、言い換えるなら、人間(ジンカン)性、つまり社会性を持つということであります。それは、私達が孤立的自己の世界に閉じこもらないで、他者との間に間柄性をつくり出して生きることです。

そして、それをいかにして「人格と人格の間」として深めていくかが、21世紀に向き合う日本人の課題であります。
「千里の道も一歩より始まる。」

どんなに偉大なことも身近なところから始まります。感謝の心から始まる、皆さんの人間性が、充実した高校3年間での成長によって、より大きな人格にまで高まり、幸せな人生を歩んでいく力を獲得ていくことを期待して式辞といたします。